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Vol.21:2005年09月13日

お話は、退社することを上司に伝えたところからです。

「退社届けは2週間前までに」
という規則の日が近づいた頃、
再び直属上司のところへ行きました。

「先日お話した件ですが、
 どのように書面にしたらいいでしょうか?」

書面は用意されていて、
私が必要事項を記入するだけになっていました。

退社理由の欄には
「やりたいことが広告業ではなくなったため」と書きました。
直属上司の記入欄には
「優秀な人材だったので、云々。早く人材の補充が必要。」
というようなことが書かれていました。

社内の様々な憶測や声があったようですが、
“優秀な人材だった”と書いて下さったことを、
私は素直にありがたいと感じました。


最終日に全員の前で挨拶をしました。
送別会もしていただきました。
何か、話題に困るしらけた送別会だったように覚えていますが、
その時も、別に不快には感じませんでした。

今振り返ると、腹が据わっている者はそんな感じなのだなあ、
と思います。


退社後10日足らずは大阪で過ごしました。
大学時代に住んでいた街です。
リフレッシュ休暇のように友人との時間を持ち、
帰った翌日から、当然のようにオラクルの事務所へ出勤しました。

出勤と言ってもまだ会社登記はしていませんし、
他に誰も出勤してくる人はいません。


初日は小雨の日でした。


前の会社は名古屋駅前の大きなビルの中にあり、
私の自宅からほとんど傘がなくても
地下街を通って通える場所でした。
冷暖房のビルの中で、社内にいると天気もわかりませんでした。


1人出勤した、小さな小さな自分たちの事務所。
南面全面が大きな窓で、そこからは
小さな公園の大きな楠が見えます。

今まで気づかなかった雨の音と雨の匂い。

1人の寂しさは全くなく
何か、人間らしい
暖かな穏やかな気持ちに包まれました。



それではまた。

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