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Vol.18:2005年05月26日

いよいよ具体的なオラクル設立の時に近づきます。

有限会社オラクルの法人登記は
平成4年10月1日ですが、
オフィスを借りたり、実印を作ったりする
具体的な動きは、
その年の3月位からだったと記憶しています。

メンターとの個人勉強会に
参加していたメンバー4人が設立発起人となっていますが、
法人としてのオラクルは、
最初から小阪裕司の会社として設立しました。

勉強会のための経費はそれまで
4人で均等に割り、お金を出し合っていましたが、
法人設立にあたってそれを遡って
小阪が全額負担精算しました。
小阪の希望でそうしたと記憶しています。

法人設立にあたる様々な事務手続きは私の仕事でした。

中でも最も記憶に残るのは会社の実印を作るために
注文の電話をした時のことです。


会社を作ると言っても、夢と希望以外は何もなかった
頃のこと。
まだ身分はサラリーマンでしたから、
その仕事はきちんと果たしながら、
私たちの動きは日の当たらない水面下のことでした。


勤めていた広告代理店は名古屋駅前一等地の
大きなビルの中にありました。
そのビルの地下の公衆電話から、
私は知り合いの印鑑屋さんへ電話をしました。

そう、隠れるように…。

印鑑屋さんは以前仕事で大変お世話になったクライアント。
当時の岡崎青年会議所の理事長さんでした。
お世話になったというより、
大変ご迷惑をかけたというか、大変なご苦労をおかけした
というか。

その方に電話で伝えました。
「会社を創ろうと思います。印鑑をお願いしたいのですが…」

返ってきた第一声は、
「おめでとうございます!」

初めてでした。
会社を創ることを祝ってくださる言葉をいただいたのは。

悪いことをしているわけではないのに、
会社に隠れた行動は、やはり隠れたもので…。
事情を知る人は皆、
心配や不安、ひきとめる言葉ばかりでした。

自分達は不安を意識したことはありませんでしたが、
やはり無意識にはあったかもしれませんし、
緊張もあったのでしょう。

「おめでとう」の言葉に、
何かが溶けていく想いで、
受話器を握ったまま涙があふれて止まりませんでした。


それではまた。

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