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Vol.12:2005年01月17日

前号から続く、
地味な食品メーカーが文化祭のノリで社員が楽しく一丸となって
大きな展示会にブース出展したお話。


イベントが終わりクライアントからは絶賛をいただきました。


本当に楽しくて、会社が明るく活気あるものになった。
いつもは一般消費者と接することない社員が、
直接お客様に接することで、喜ばれることの喜びを実感できた。
事務の女性社員も、自分が直接商品をオススメするのだからと
商品に詳しくなり、愛着を持てるようになった。
今まであまり会話のなかった社員も親しくなった。

担当者はこのイベントの効果を顔を紅潮させて、
時に涙を浮かべて語り、
「やって良かった。本当にありがとう。」
と何度も言ってくれました。
わたしも営業担当者も何とも言えない感動がありました。
異例ですが、打ち上げはクライアントのおごりでした。


でも…。


うちの会社(当時の)としては感動では済みません。

おおがかりな造作や演出、イベントコンパニオンを入れて、
オリジナルコスチュームを業者で制作し…。
企画費と、かかった経費の総額に間接費をのせる請求書ですから、
何でも外注してもらった方がいいのです。
費用はかけてもらうに越したことはありません。
それが売り上げになるのだから。

手作りの“社内文化祭”などという、
手間はかかるが外部コストはかからない企画をする
制作社員ばかりだったらたまりません。

営業担当者は会議でしぼられたようですが、
最後まで制作担当のわたしを守ってくれました。

 
わたしは自分が本当にやりたいようにやったら
迷惑がかかるのだと知りました。
クライアントにとって良い企画と、
自社にとって良い企画は違うのだと、
当たり前のことなのかもしれませんが実感しました。


自分は本当はどうしたいのか…。


イベントの仕事は大好きでした。
会社も仕事も楽しかったし、それなりに認めてももらっていた。
でも、少しずつ感じていたわたしの違和感は、
このイベントが決定打となり、
「いやになった」という感じではなく、
「違う」と方向づけられていったのでした。


それではまた。

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